そのカスタム、車検通る?軽トラ改造で絶対に押さえるべき保安基準と注意点
「せっかく自分好みにカスタムしたのに、車検に通らず公道を走れない……」
そんな悲劇を避けるために、軽トラカスタムにおいて保安基準(法律)の理解は避けては通れない道です。
軽トラは普通車よりも規定が厳しい部分があり、良かれと思ってやった改造が「不正改造」と見なされることも少なくありません。この記事では、特に初心者が陥りやすいポイントを中心に、車検を無事にパスするための必須知識を分かりやすく解説します。
安心・安全にカスタムを楽しむための「境界線」を一緒に確認していきましょう!
1. 足回りの境界線:リフトアップとタイヤの突出
アゲトラ仕様にする際、最も注意が必要なのが足回りです。
リフトアップの「4cmの壁」
軽トラの車高を上げる際、「指定部品(コイルスプリングやショックアブソーバー)」による変更であれば、基本的に車高の変化が4cm以内なら構造変更申請は不要です。
注意点: ブロックなどでボディーとフレームの間を離す「ボディーリフト」の場合は、高さに関わらず構造変更が必要になるケースが多いです。
直前直左の視界: 車高を上げると、運転席から車両のすぐ前や左側が見えにくくなります。これを補うためのカメラやドライブレコーダー、補助ミラーの設置が義務付けられることがあります。
タイヤのはみ出し(突出)
ゴツゴツとしたオフロードタイヤを履く際、フェンダーからタイヤが外側にはみ出すのはNGです。
基準: 以前より基準が緩和され、タイヤのサイドウォール(側面)部分のみ、10mm未満であれば「はみ出し」と見なされないようになりました。ただし、ホイール自体やホイールナットが突出している場合は即アウトです。
2. 灯火類のルール:明るさと色の規定
夜間の視認性を高めるライトカスタムですが、実は細かくルールが決まっています。
ヘッドライトとフォグランプ
色: ヘッドライトは「白色」に限られます。左右で色が違うのも車検には通りません。
フォグランプ: 白または淡黄色(イエロー)で、同時に3個以上点灯してはいけません。
光軸: ライトの向きがズレていると対向車に迷惑がかかるため、車検の検査項目で最も落ちやすいポイントの一つです。
作業灯(ワークライト)の扱い
荷台を照らす作業灯は便利ですが、**「走行中に点灯できる状態」**であると車検に通りません。
対策: 走行中は点灯しないよう独立したスイッチを設けるか、走行時にはカバーをかける等の処置が必要です。
3. 外装パーツ:鋭利な突起は厳禁
「仕事車」としての側面を持つ軽トラだからこそ、外装パーツの形状には厳しいルールがあります。
フロントガードやロールバー
突起物規制: 衝突時に歩行者に危害を与えるような、角が鋭利なパーツや大きく突き出したパーツは認められません。
R(半径)の規定: パーツの角は「R2.5mm以上」の丸みを持たせることが基本です。
指定部品と継続検査
キャリアやリアラダー、マッドフラップなどは「指定部品」と呼ばれ、ボルトやナットなどの簡易的な方法で固定されていれば、多少のサイズ変更があっても車検に通ることが一般的です。ただし、溶接やリベットで「永久固定」してしまうと、構造変更が必要になります。
4. 荷台と最大積載量の表示
軽トラカスタム特有の落とし穴が「最大積載量」に関するルールです。
ステッカーの義務
荷台の後ろにある「最大積載量 350kg」という表示。これを剥がしたり、見えなくしたりすると車検には通りません。
対策: 自作のおしゃれなステッカーに変えるのはOKですが、**「数字が明確に読み取れること」**が条件です。
荷台からの突出
荷物が荷台の後ろにはみ出しても良いのは、車両全長の20%以内(以前は10%でしたが緩和されました)です。また、幅については車両の幅を超えてはいけません。
5. 検査員によって判断が分かれることも?
保安基準は全国共通ですが、現場の検査員が「安全かどうか」を最終判断するため、微妙なラインのカスタムは地域や車検場によって判断が分かれることがあります。
不安な時は: カスタムに着手する前に、近隣の「認証工場」や「指定工場」で相談するのが最も確実です。
車検対応マーク: パーツを購入する際は、必ず「車検対応」の表記があるものを選びましょう。
まとめ:正しく守って、長く楽しむ
法律を守ることは、自分だけでなく周囲の安全を守ることでもあります。「車検対応」の範囲内であっても、軽トラのカスタムの幅は驚くほど広大です。
4cm以上の車高変更は構造変更を視野に入れる
タイヤのはみ出し、ライトの色に注意する
作業灯は走行中点灯不可にする
この3点を押さえるだけでも、車検で冷や汗をかくリスクは大幅に減らせます。ルールという枠の中で、最大限に自分らしさを表現する。それこそが、大人のカスタムの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
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