トラックマーカーの選び方と取り付けガイド!夜道を守る安全対策と車検のポイント
夜間の道路を走るトラックの車体に、美しく輝く光のライン。あれは単なる装飾ではなく、「トラックマーカー(車幅灯・側方灯)」と呼ばれる非常に重要な安全装備です。
「マーカーランプを新調したいけれど、どれを選べばいいの?」「車検に通る色のルールは?」「LEDと電球、どっちがコスパが良い?」
そんな疑問や悩みをお持ちのドライバーさんや運送業者様に向けて、今回はトラックマーカーの基礎知識から、最新のトレンド、そして絶対に失敗しない取り付けのコツまでを徹底解説します。
1. なぜトラックマーカーが重要なのか?その役割とメリット
トラックは普通乗用車に比べて車体が大きく、特に夜間や雨天時は周囲のドライバーから距離感や車幅を把握されにくいという特性があります。
周囲への視認性アップ
サイドマーカーを点灯させることで、自車の大きさ(長さ・幅)を周囲に知らせることができます。これにより、右左折時の巻き込み事故防止や、追い越し車両への注意喚起につながります。
ドライバー自身の安心感
足元や車体側面が明るく照らされることで、狭い道での路肩確認や、バック駐車時の目印としても役立ちます。
ドレスアップ効果
最近では、実用性だけでなく「自分だけの一台」に仕上げるためのカスタマイズパーツとしても人気です。光の種類や色にこだわることで、車両の愛着も一層深まります。
2. 失敗しないトラックマーカーの選び方
市場には数多くの製品が出回っていますが、選ぶ際のポイントは大きく分けて3つあります。
LEDタイプか電球タイプか
現在はLEDマーカーが主流です。その理由は圧倒的なメリットにあります。
長寿命: 電球のようにフィラメントが切れる心配がほとんどなく、交換の手間が省けます。
省電力: バッテリーへの負担が少なく、複数のランプを設置するトラックに最適です。
鮮やかな発色: 遠くまで光が届きやすく、視認性が抜群です。
一方で、昔ながらの温かみのある光を好む方は電球タイプを選ばれますが、メンテナンス性を考えるとLEDに軍配が上がります。
レンズの素材(ガラス vs 樹脂)
ガラスレンズ: 紫外線による劣化(黄ばみ)がなく、熱に強いのが特徴です。高級感があり、長期にわたって透明感を維持できます。
PC(ポリカーボネート)樹脂: 衝撃に強く割れにくいのがメリット。軽量で安価な製品が多いです。
防水性能のチェック
トラックの足回りに装着されるマーカーは、常に雨水や泥にさらされます。完全防水仕様のもの、あるいは基板がコーティングされているものを選ぶことで、ショートや故障のトラブルを防げます。
3. 知っておきたい!車検と法規のルール
トラックマーカーなら何でも付けて良いわけではありません。道路運送車両法の保安基準を遵守しないと、車検に通らないばかりか、公道走行時に取り締まりの対象になる可能性があります。
設置場所と個数
側方灯(サイドマーカー)として設置する場合、車両の長さに応じて適切な位置と個数が定められています。基本的には、車体の両側に等間隔で配置する必要があります。
色のルール
ここが最も重要なポイントです。
側方灯(サイド): 原則として「橙色(アンバー)」です。
後退灯(バック): 「白色」である必要があります。
※以前は青色や緑色のマーカーを付けている車両も多く見られましたが、現在の保安基準では厳格化されています。特に「赤色」を前方に向けたり、「白色」を側面に強く出したりすることは禁止されているため注意しましょう。
明るさの規定
「他の交通を妨げない光度」である必要があります。あまりに眩しすぎるレーザーのような光や、点滅するタイプ(ストロボ)は、公道での使用が制限されるケースがほとんどです。
4. トラックマーカーの取り付け・交換手順
自分で行う場合の基本的な流れを解説します。作業前には必ずエンジンを切り、バッテリーの絶縁を確認してください。
既存マーカーの取り外し: ネジを緩め、配線を切断またはコネクタから外します。
配線の処理: 新しいマーカーの配線(プラスとマイナス)を確認します。多くのトラックはボルト部分でアース(マイナス)を取る仕組みになっています。
防水処理の強化: 付属のゴムパッキンだけでなく、配線の根元にコーキング材を塗布すると、浸水による故障を劇的に減らせます。
固定と点灯確認: ステーにしっかり固定し、スモールランプと連動して点灯するかチェックします。
5. 視認性を劇的に高める「ダウンライト」機能
最近のトレンドは、横を照らすだけでなく、地面を照らす**「ダウンライト内蔵型」**のLEDマーカーです。
路肩を照らす: 暗い夜道での左折時、縁石や障害物をはっきりと確認できます。
タイヤ付近の視認性: 夜間のバック時にタイヤの位置が把握しやすくなり、事故防止に直結します。
このタイプを選ぶ際は、横方向の光(アンバー)と地面方向の光(ホワイト)が分かれているものを選ぶと、実用性とスタイリッシュさを両立できます。
6. 長持ちさせるためのメンテナンス
せっかく取り付けたマーカーも、手入れを怠ると寿命を縮めてしまいます。
定期的な洗浄: 泥や塩分(融雪剤)が付着したままだと、ステーの腐食やレンズの曇りの原因になります。
ネジの増し締め: 走行中の振動でネジが緩むことがあります。定期的にチェックしましょう。
レンズのヒビ確認: 飛び石などでレンズにヒビが入ると、そこから水が侵入します。早めの交換が基板を守るコツです。
7. まとめ:安全な夜間走行のために
トラックマーカーは、ドライバーの個性を表現するアイテムであると同時に、命を守るための「灯火」です。
適切な色を選び、保安基準を守りながら正しく装着することで、自分自身も、そして周囲を走る他のドライバーも安心して走行できる環境が整います。
「最近、マーカーが暗くなってきたな」「雨の日に浸水して点かなくなった」と感じているなら、ぜひ最新のLEDマーカーへの交換を検討してみてください。その一歩が、事故を未然に防ぐ大きな力になります。
高品質なパーツを選び、安全で快適なトラックライフを送りましょう。
次にすべきステップ
お使いの車両の電圧(12Vまたは24V)を確認し、まずは現在のマーカーの個数と取り付け位置をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか?