1ナンバー登録の落とし穴とは?トライトンの維持費シミュレーションと高速料金・車検の注意点を徹底解説
三菱トライトンのような本格ピックアップトラックを所有する際、避けて通れないのが「1ナンバー(普通貨物車)」登録というルールです。「税金が安い」というメリットばかりが強調されがちですが、実は個人ユーザーにとって意外な盲点となる「落とし穴」も存在します。
憧れの一台を手に入れた後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、1ナンバー特有の維持費構造と注意点をシミュレーションを交えて詳しく解説します。
1ナンバー登録の「光と影」:メリット・デメリットの整理
まずは、乗用車(3ナンバー)と比較した際の1ナンバーの基本的な特徴を整理しましょう。
メリット:税負担の大幅な軽減
自動車税: 最大の恩恵です。トライトンのような2.4Lクラスのディーゼル車を3ナンバーで登録すると、毎年約4.5万円の税金がかかりますが、1ナンバーなら年間16,000円。これだけで毎年約3万円の節約になります。
重量税: 貨物車区分のため、車両重量に対して乗用車よりも安く設定されています。
デメリット:頻度とコストの増加
毎年の車検: 新車登録から2年後、以降は1年ごとに車検を受ける必要があります。
高速道路料金: 区分が「中型車」となり、普通車の約1.2倍の料金がかかります。さらに、休日割引(30%OFF)が適用されない点は、週末ドライバーにとって大きな痛手です。
トライトン維持費シミュレーション(年間目安)
具体的にどの程度の費用がかかるのか、一般的な年間走行距離10,000kmを想定して算出しました。
| 項目 | 概算費用(年間) | 備考 |
| 自動車税 | 16,000円 | 貨物車一律(自家用) |
| 重量税 | 12,300円 | 車両総重量により変動 |
| 自賠責保険 | 16,900円 | 12ヶ月分(貨物車用) |
| 任意保険 | 約150,000円〜 | 等級や年齢条件、車両保険有無で大きく変動 |
| 車検基本料・整備費 | 約50,000円〜 | 毎年発生するため積み立てが必要 |
| 軽油代 | 約140,000円 | 燃費11.3km/L、軽油160円/Lで算出 |
| 合計(概算) | 約385,200円〜 | 駐車場代・高速代を除く |
注意: 1ナンバーの任意保険は、ネット型の「ダイレクト系保険」で引き受けができない、あるいは車両保険が付けられないケースがあります。代理店型での契約が主流となるため、保険料は乗用車よりも割高になる傾向があります。
契約前に必ず確認!1ナンバー3つの「落とし穴」
1. 任意保険の「等級引き継ぎ」と「制限」
乗用車から1ナンバーに乗り換える際、保険会社によっては等級の引き継ぎがスムーズにいかない場合があります。また、契約車両の用途が「貨物」となるため、運転者の年齢条件割引(30歳以上補償など)が適用されないプランも存在します。事前に現在加入している保険会社へ確認することが必須です。
2. 高速道路の「休日割引」対象外
週末にロングドライブを楽しむユーザーにとって、最も影響が大きいのがこれです。
普通車: 土日祝日は30%割引。
中型車(1ナンバー): 割引なし。
ETCマイレージサービスの「平日朝夕割引」などは対象になりますが、レジャー利用がメインの場合は、高速代が想定より膨らむことを覚悟しておく必要があります。
3. 車検の手間と「車検切れ」リスク
毎年車検があるということは、1年に1回、数日間は車を預ける手間が発生します。また、うっかり車検有効期限を忘れてしまうリスクも高まります。整備費用そのものは1回あたりで見れば乗用車より安く済むことが多いですが、代行手数料などの諸経費が毎年かかる点は考慮すべきです。
結論:トライトンを賢く所有するために
1ナンバーの特性を理解していれば、トライトンは非常に合理的な選択肢になります。
税金の安さを保険料や高速代の補填に充てる
毎年の車検を「定期的な安全点検」と前向きに捉える
トノカバー等の装着で、荷台の利便性を最大化する
これらのポイントを押さえることで、1ナンバーのデメリットを最小限に抑えつつ、ピックアップトラックならではの豊かなカーライフを満喫できるはずです。