【図解】ルート配送と長距離どっちがいい?トラック運転手の種類別「給与・休日・負担」を徹底比較
トラック運転手への転職を考えたとき、最初にぶつかる壁が「どの種類のドライバーになればいいのか?」という悩みです。一口に運送業と言っても、毎日決まった道を走るルート配送から、日本全国を飛び回る長距離輸送まで、その働き方は180度異なります。
「家族との時間を大切にしたい」のか、「とにかく限界まで稼ぎたい」のか。あなたのライフスタイルに最適な選択ができるよう、主要な働き方の「給与・休日・負担」を徹底比較しました。
トラック運転手の種類別・比較一覧表
まずは、各職種の平均的な特徴をざっくりと把握しましょう。
| 職種 | 給与水準 | 休日・プライベート | 体力的な負担 | 向いている人 |
| ルート配送 | 中(安定型) | ◎ 毎日帰れる | △ 頻繁な積み降ろし | 生活リズムを重視 |
| 長距離輸送 | 高(稼ぎ重視) | △ 数日帰れない | 〇 運転がメイン | 旅好き・稼ぎたい人 |
| 地場・中距離 | 中〜高 | 〇 基本日帰り | △ 案件による | バランス重視 |
| 宅配便 | 高(歩合次第) | 〇 週休2日 | × 階段移動など激務 | 体力に自信がある人 |
1. ルート配送:安定と日常を重視するなら
ルート配送は、コンビニ、スーパー、飲食店などへ決まった時間・ルートで荷物を届ける仕事です。
メリット
私生活との両立: 出勤・退勤時間が固定されているため、夕食を家族と囲む、趣味の時間を作るなどの予定が立てやすいです。
精神的ストレスが低い: 一度道を覚えてしまえば、渋滞やトラブルを除いて予測不能な事態が起きにくく、心にゆとりを持って働けます。
デメリット
給与の伸び悩み: 走る距離が短く、業務が定型化されているため、長距離のような高額手当はつきにくい傾向にあります。
積み降ろしの回数: 1日に何十箇所も回るため、車両の乗り降りと荷役作業が頻繁に発生します。
2. 長距離輸送:とにかく稼ぎを最大化したいなら
大型トラックを駆り、一度に数百キロから千キロ以上の距離を走る仕事です。
メリット
圧倒的な高収入: 「距離手当」「運行手当」「深夜手当」が重なるため、月収50万円を超えることも珍しくありません。
一人の自由時間: 運転時間が長いため、車内で好きなラジオを聞いたり、サービスエリアでの食事を楽しんだりといった「一人旅」のような感覚で働けます。
デメリット
家を空ける期間: 一度出発すると2〜3日は帰宅できないのが一般的です。独身の方や、一人の時間が好きな方には最適ですが、家族との時間は少なくなります。
睡眠管理: 車中泊が基本となるため、どこでも眠れるタフさと、自己管理能力が求められます。
3. 地場・中距離輸送:バランスを保ちたいなら
主に同じ県内や、隣接する県へ輸送を行うスタイルです。
メリット
「いいとこ取り」: ルート配送よりも給与が高く、長距離よりも拘束時間が短いという、バランスの取れた働き方が可能です。
スキルの向上: さまざまな現場へ行くため、狭い道での運転技術や、フォークリフトの操作スキルが自然と身につきます。
デメリット
現場ごとのルール: 納品先ごとに独自のルール(入構時間や荷下ろし手順)があるため、柔軟な対応力が求められます。
「自分に合う」を見極めるためのチェックリスト
失敗しないために、以下の質問に答えてみてください。
「毎日、自分の布団で寝たいか?」
→ YESならルート配送、NOなら長距離。
「荷物の積み降ろしで体を動かしたいか?」
→ YESなら宅配・ルート配送、NO(運転に専念したい)なら大型・長距離。
「月収40万円以上をすぐに目指したいか?」
→ YESなら大型長距離、NO(安定性重視)なら地場ルート。
失敗しないための「ホワイト企業」の見分け方
どの職種を選ぶにせよ、ブラックな環境だけは避けなければなりません。以下のポイントをチェックしてください。
デジタコの導入: デジタルタコグラフで運行を管理している会社は、無理な長時間労働を抑制している健全な証拠です。
賞与・昇給制度の有無: 運送業界は「基本給+歩合」が多いため、賞与がしっかり設定されている会社は経営が安定しています。
車両の清掃状況: 駐車場に並んでいるトラックがきれいな会社は、従業員の心の余裕と、安全意識が高い傾向にあります。
結論:あなたの「譲れないもの」で選ぼう
トラック運転手の働き方は多種多様です。「稼ぎ」が最優先なら大型長距離の門を叩くべきですし、「家族」や「安定」を優先するならルート配送が最良の選択となります。
幸いなことに、現在の物流業界は極度な人手不足。一度中型や大型の免許を取得して実務経験を積めば、自分のライフステージの変化に合わせて、「長距離からルート配送へ」といった職種変更(転職)も非常に容易です。
まずは自分が何を一番大切にしたいかを整理し、理想のドライバーライフへの第一歩を踏み出しましょう。