【4ナンバー vs 1ナンバー】維持費は年間でいくら違う?高速料金と税金のシミュレーション公開
「4ナンバーの小型トラックなら安いけれど、荷物があまり載らない。でも1ナンバーにすると維持費が跳ね上がるのでは?」と悩む方は非常に多いです。
小型トラックの導入や乗り換えを検討する際、最も大きな壁となるのが「ナンバー区分によるコスト差」です。一見似たようなトラックでも、4ナンバー(小型貨物車)と1ナンバー(普通貨物車)では、年間の維持費に10万円以上の差が出るケースも少なくありません。
この記事では、税金、保険料、そして見落としがちな高速道路料金まで含めた、リアルな維持費シミュレーションを公開します。
そもそも「4ナンバー」と「1ナンバー」の境界線は?
コスト比較の前に、まずは区分をおさらいしましょう。以下の条件を「すべて」満たすのが4ナンバーです。一つでも超えると1ナンバーになります。
全長: 4.7m以下
全幅: 1.7m以下
全高: 2.0m以下
排気量: 2000cc以下(ディーゼル車は排気量制限なし)
つまり、2トン車でもワイドボディやロングボディ、あるいはハイルーフ車を選ぶと、それだけで1ナンバー扱いとなります。
【徹底比較】年間維持費シミュレーション
一般的な2トントラックを例に、自家用(白ナンバー)での年間コストを比較してみましょう。
1. 自動車税(種別割)
自動車税は「最大積載量」で決まります。
4ナンバー(積載量2t超〜3t以下): 年額 16,000円
1ナンバー(積載量2t超〜3t以下): 年額 16,000円
※実は、積載量が同じであれば、ナンバー区分によって自動車税の基本額は変わりません。
2. 重量税
重量税は「車両総重量」で決まります。1ナンバー車は車体が大きく重くなる傾向があるため、必然的に高くなります。
4ナンバー(車両総重量5t未満): 年額 12,300円〜16,400円
1ナンバー(車両総重量5t以上〜): 年額 20,500円〜
※車検が毎年あるため、毎年支払う必要があります。
3. 自賠責保険料(12ヶ月)
4ナンバー(小型貨物車): 約 12,000円〜15,000円前後
1ナンバー(普通貨物車): 約 19,000円〜24,000円前後
1ナンバーになるだけで、強制保険である自賠責も年間で約1万円弱の負担増となります。
最大の落とし穴は「高速道路料金」にあり!
税金や自賠責の差は年間数万円程度ですが、最も大きな差を生むのが**「高速道路の料金区分」**です。
| 項目 | 4ナンバー(小型貨物) | 1ナンバー(普通貨物) |
| 料金区分 | 普通車 | 中型車 |
| 料金の目安 | 標準料金 | 普通車の約1.2倍 |
【具体例】東京〜名古屋(片道)を走行した場合
4ナンバー(普通車): 約 7,320円
1ナンバー(中型車): 約 8,750円
差額: 片道で 1,430円
もし週に2回、この区間を往復すると、月間で約23,000円、年間で約27万円もの差が生まれます。毎日高速を利用する配送業務であれば、4ナンバーに収まる車両を選ぶメリットは計り知れません。
任意保険の「型式別料率」と「引き受け」問題
任意保険についても、1ナンバーは注意が必要です。
保険料の傾向: 1ナンバーは「事故の際の被害が大きくなりやすい」と判断され、4ナンバーよりも1.5倍ほど高くなることが一般的です。
ネット保険の制限: 通販型(ネット完結型)の保険では、1ナンバーの引き受けを制限している会社が多く、代理店を通した高価なプランしか選べないケースもあります。
どっちを選ぶべき?判断のポイント
4ナンバーが向いている人
高速道路を頻繁に利用する
維持費を1円でも安く抑えたい
住宅街などの狭い道での配送が多い
積載量は2トン前後で十分足りる
1ナンバーを選ぶべき人
とにかく一度に大量の荷物を運びたい(容積が必要)
幅広のパレットを2列並べて積みたい(ワイドボディ必須)
高速道路はほとんど使わず、下道メインの運行である
まとめ:運用スタイルに合わせた「賢い選択」を
結論として、高速道路を多用するなら4ナンバー一択、積載効率を最優先するなら1ナンバーとなります。
固定費だけで比較すると、1ナンバーは税金・保険・高速代を合わせて年間で20万円〜40万円以上コストが膨らむ可能性があります。車両価格だけでなく、こうした「所有し続けた際の見えないコスト」まで計算に入れた上で、最適な一台を選びましょう。
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