トラックの走行距離と査定額の関係|高く売るための基準とコツを徹底解説
「トラックを売りたいけど、走行距離が多いと安くなるの?」
「走行距離が10万kmを超えてもまだ価値はあるの?」
中古トラックの査定では、**走行距離(走行メーター)**が査定額を大きく左右します。
しかし、ただ「距離が短い=高い」「長い=安い」とは限りません。
この記事では、トラックの走行距離と査定額の本当の関係をわかりやすく解説し、さらに高く売るための具体的なポイントを紹介します。
トラックの査定で走行距離が重視される理由
トラックは乗用車と違い、**“仕事で使う実働車”**です。
そのため査定では、見た目よりも「どれだけ走っているか(使用状況)」が重視されます。
🔹 走行距離=エンジンや足回りの消耗度
エンジンやミッション、サスペンションなどは、走行距離に比例して摩耗します。
特に長距離輸送・積載の多いトラックは、パーツへの負担も大きくなります。
🔹 走行距離が整備コストの目安になる
中古トラックを購入する業者は、再販前に必要な整備費用を見積もって査定を出します。
そのため、走行距離が短いトラックほど「すぐに使える=整備コストが少ない」と判断され、査定額が高くなります。
トラックの走行距離別・査定額の目安
走行距離の「多い・少ない」はトラックの種類や用途によって異なります。
以下は一般的な目安です。
| 走行距離 | 状態の目安 | 査定額の傾向 |
|---|---|---|
| ~10万km | ほぼ新車に近い | 高価買取の対象。法人リース車などが多い |
| 10万~30万km | 中古市場で最も流通が多い | メンテ良好なら高値維持 |
| 30万~50万km | やや消耗あり | 使用状況次第。整備記録があれば評価される |
| 50万km以上 | 過走行扱い | 査定額は下がるが、海外需要あり |
| 100万km超 | 国内再販は難しい | 輸出向け・部品取り用として買取可能 |
意外かもしれませんが、50万kmを超えていても値が付くことがあります。
特にディーゼルトラックは耐久性が高く、エンジンがしっかりしていれば海外需要が強いためです。
距離だけで決まらない!査定額を左右する隠れた要素
走行距離が多くても、メンテナンス履歴や使い方によって査定額は変わります。
1. 定期点検・整備記録簿の有無
整備記録簿(メンテナンスノート)があると、業者は「大切に乗られてきた車両」と判断し、数万円以上のプラス評価になることもあります。
2. 積載量・走行環境
過積載や悪路走行が多いと、距離が短くても劣化が早まります。
逆に、高速道路主体の走行が多い車両は、距離が長くても機関良好と判断されることがあります。
3. 外装・内装の状態
サビや腐食、荷台の凹み、シートの破れなども減額対象です。
特に荷台やフレームのサビは査定員が最も注意するポイントの一つ。
4. トラックの種類と人気モデル
たとえば、
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いすゞエルフ・日野デュトロ・三菱ふそうキャンターなどの小型トラック
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日野プロフィア・UDクオンなどの大型トラック
これらの人気モデルは中古需要が高く、走行距離が多少多くても高額買取の対象になりやすいです。
走行距離が多くても査定額を落とさないコツ
🔹 コツ1:売却前に簡易メンテナンスをしておく
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オイル交換
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洗車・車内清掃
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小キズの修正
こうした軽整備をしておくだけでも「管理が行き届いている印象」を与えられます。
🔹 コツ2:査定は1社ではなく複数社に依頼
同じトラックでも、業者ごとに評価基準が違います。
特に輸出に強い業者は、走行距離が多い車両でも高値をつけてくれるケースが多いです。
無料で一括査定を利用すれば、数十万円以上の差が出ることもあります。
🔹 コツ3:売却時期を見極める
トラック市場は季節需要に左右されやすく、
**3〜4月(年度替わり)や9〜10月(繁忙期前)**は買取相場が上がります。
実際に「走行距離が多いトラック」を高く売った成功例
🚛 例1:日野デュトロ(35万km)
定期点検記録簿あり・車体状態良好 → 複数査定で +28万円 の差額。
🚚 例2:いすゞフォワード(62万km)
海外輸出向け業者に売却 → 国内相場より 15万円アップ。
このように、走行距離が多くても「需要に合った業者選び」ができれば、査定額は大きく変わります。
まとめ:走行距離は“目安”でしかない。状態と需要が価値を決める
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 距離が短いほど高く売れる傾向 | ただしメンテナンス・人気モデルで差が出る |
| 50万km超でも需要あり | 輸出・パーツ目的で価値が残る |
| 一括査定で比較が必須 | 最大数十万円の価格差が出る |
✅ 結論
「走行距離が多いから売れない」と思い込むのは大きな損です。
整備履歴+複数査定+需要のある業者選びで、
どんなトラックでも価値を最大化できます。
査定前のちょっとした準備が、あなたのトラックを数十万円高く売る鍵になります。