【経理・総務担当者必見！】法人トラック売却で「絶対に損しない」ための3大チェックポイント
「会社のトラックを売却したいけど、手続きが複雑そうで不安…」「税金で損したくない！」
企業としてトラックを売却する場合、個人で車を売るのとは違い、経理や税務、そして書類の手続きで注意すべきポイントがたくさんあります。ここを見落とすと、「高く売れたはずなのに、後で税金で持っていかれた…」なんてことにもなりかねません。
この記事では、企業がトラックを売却する際に「絶対に失敗しない」ために確認すべき、特に重要な3つのポイントを、分かりやすい言葉で解説しますね。
1. 【税務編】売却益が出たときの「法人税・消費税」の落とし穴
トラックは会社の「固定資産」です。売却時に最も注意が必要なのは、**「売却益が出た場合の税金」**の扱いです。
チェックポイント①：売却益は「固定資産売却益」として法人税の対象に！
トラックの売却額が、**帳簿上の価格（残存簿価）を上回った場合、その差額は「固定資産売却益」**として計上されます。
売却益が出ると…: 会社の利益が増えるため、その利益に対して法人税が課税されます。
【具体的な対策】
売却を検討する際は、事前に**「売却時点での残存簿価（帳簿上の価値）」**を正確に把握しておきましょう。顧問税理士と連携し、「このトラックをこの価格で売却した場合、最終的に手元にいくら残るか」をシミュレーションしておくことが重要です。
チェックポイント②：消費税の処理は「税抜経理」が一般的！
法人が事業用資産であるトラックを売却した場合、原則として**消費税の課税対象（課税取引）**となります。
経理処理の注意点: 多くの課税事業者は「税抜経理」を採用しています。売却額に含まれる消費税相当額は**「仮受消費税」**として処理する必要があり、個人の売却とは異なる仕訳が必要です。
【具体的な対策】
売却時に業者から受け取る金額は「税込み」か「税抜き」かを確認し、必ず消費税を分けて経理処理を行いましょう。特に免税事業者の方は、この点をしっかり確認しておくことで、後々の税務調査での指摘リスクを回避できます。
2. 【手続き編】法人ならではの「必要書類」と「名義変更」の注意点
企業名義のトラック売却は、個人とは異なる書類が必要です。また、名義変更でトラブルになると、後々まで会社に影響が残る可能性があります。
チェックポイント③：法人の「3大必要書類」を揃える！
個人でいう「印鑑証明書」にあたる、会社を証明する以下の3つの書類は、有効期限（概ね発行から3ヶ月以内）があるため、査定前に準備を始めましょう。
法人の印鑑証明書（法務局で取得）
履歴事項全部証明書（または商業登記簿謄本）（法務局で取得）
代表者印（売却書類に押印）
チェックポイント④：「名義変更の完了」を徹底確認！
売却後、新しいオーナーへの**名義変更（所有権移転）**手続きが完了したことを、確実に確認しましょう。
なぜ重要？: 名義変更が遅れると、翌年度の自動車税の納付書がまだあなたの会社に届いてしまったり、万が一、新しいオーナーが事故を起こした場合に、旧所有者（あなたの会社）に連絡が来てしまうといったトラブルになりかねません。
【具体的な対策】
買取業者に**「名義変更後の車検証のコピー」**の送付を義務付け、書類が届くまで入金手続きを完了しないといった契約条件を設けておくと安心です。
3. 【高値売却編】企業資産ならではの「査定アップ」の伝え方
法人が売却するトラックは、個人オーナーの車よりも「査定を上げやすい」ポイントがあります。それは、日頃の「管理体制」を証明できるからです。
チェックポイント⑤：「整備履歴」を「資産価値」として提示する！
企業のトラックは、法定点検や定期的なオイル交換を欠かさず行っているケースがほとんどです。これらを単なる「メンテナンス記録」ではなく、**「この車両は企業の優良資産として管理されてきた証拠」**としてアピールしましょう。
裏ワザ：請求書もセットで提示！
整備工場からの整備費用や部品交換の請求書も一緒に見せることで、**「いつ、何を、いくらで交換したか」**が明確になり、査定士は「今後の修理コストが低い」と判断しやすくなります。
チェックポイント⑥：架装・特注オプションは「専門業者」に依頼する！
クレーン、パワーゲート（PG）、冷凍機などの特殊な架装があるトラックは、一般の買取店ではなく**「トラック専門の買取業者」**に査定を依頼しましょう。
なぜ効く？: 専門業者は、その**架装部分の市場価値（需要と相場）**まで正確に把握しており、適正な高値をつけやすいからです。特に、海外への販売ルートを持っている業者は、古い架装でも価値を見出してくれるケースが多いです。
まとめ：賢い売却は「事前準備」と「税務処理」にあり
企業トラックの売却は、高く売るための「営業戦略」と、後で困らないための「経理・税務戦略」が両輪で必要になります。
今日から以下の2点を準備し、安心して売却を進めましょう。
売却益の税務シミュレーションを税理士と行う。
法人ならではの必要書類（印鑑証明書など）を早めに取得し、名義変更完了まで責任を持つ。
これらのポイントを押さえれば、あなたの会社のトラックはきっと最高値で、かつスムーズに手放すことができますよ！