後悔しないために知っておくべき!車を売るときのトラブル事例と賢い対処法
「愛車を少しでも高く売りたい!」そう思って買取店を訪れたものの、思いもよらないトラブルに巻き込まれるケースが少なくありません。せっかくの車の売却で嫌な思いをしないために、よくあるトラブル事例と、賢く対処するためのポイントをご紹介します。
1. 査定額から減額される「二重査定」のトラブル
【事例】
査定の際、「この金額で買い取ります!」と高額な査定額を提示されたのに、後日「車両に不具合が見つかった」「修復歴があった」などの理由で、契約後に大幅な減額を求められた。
【解説と対処法】
これは「二重査定」と呼ばれる、悪質な手口の一つです。契約を急がせ、後から減額を迫ることで、消費者が冷静に判断できなくなる状況を作り出します。
契約書をしっかり確認する: 「契約後の減額は一切なし」など、減額に関する条項がないか、契約書を隅々まで確認しましょう。
査定額の根拠を尋ねる: なぜその金額になったのか、明確な説明を求めましょう。あいまいな回答しか得られない場合は、要注意です。
即決は避ける: 「今すぐに契約しないと、この金額は出せない」などと即決を迫られても、応じないようにしましょう。複数の業者から相見積もりを取るのが鉄則です。
2. 書類不備で名義変更が進まないトラブル
【事例】
車を引き渡したのに、いつまでたっても名義変更が完了しない。自動車税の納付書が自分の元に届き、思わぬ出費を強いられた。
【解説と対処法】
名義変更は、車を売却する上で非常に重要な手続きです。これが完了していないと、売却後も車両の所有者があなたであることになり、税金の支払いや、万が一事故を起こした際の責任を問われるリスクがあります。
必要な書類を事前に確認する: 印鑑証明書、委任状など、名義変更に必要な書類を事前にリストアップし、漏れがないか確認しましょう。
「名義変更保証」がある業者を選ぶ: 多くの信頼できる業者は、「〇日以内に名義変更を完了させる」といった保証を契約書に明記しています。
書類のコピーを保管する: 業者に渡した書類のコピーは、必ず手元に残しておきましょう。
3. 事故歴・修復歴の申告を巡るトラブル
【事例】
過去の事故歴や修理歴を申告し忘れた、もしくは「大したことない」と思って申告しなかったところ、後から「告知義務違反」として契約解除や損害賠償を求められた。
【解説と対処法】
車の売却時には、知っている限りの事故歴や修復歴を正確に伝える義務があります。小さなキズでも、プロの査定員は簡単に見抜くことができます。
正直にすべて申告する: どんな些細なことでも、正直にすべてを伝えましょう。申告を怠ると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。
書類に明記してもらう: 査定員に口頭で伝えた内容は、後から「聞いていない」と言われる可能性があります。査定シートや契約書に、修理箇所や修復歴を明記してもらいましょう。
まとめ:トラブルを避けるための最重要ポイント
車の売却トラブルを避けるために、最も大切なのは「焦らないこと」と「信頼できる業者を選ぶこと」です。
相見積もりを取る: 複数の業者に査定を依頼し、じっくり比較検討しましょう。
契約内容を熟読する: 疑問点があれば、納得いくまで質問しましょう。
口約束はNG: 大切なことは、必ず契約書に書面で残しましょう。
これらのポイントを押さえておけば、愛車の売却がスムーズに、そして後悔のないものになるはずです。