知らないと損するかも?車を売却する前に確認すべき契約書のチェックリスト
「愛車を売るぞ!」と意気込んで買取業者に査定を依頼。査定額に納得して、いざ契約書にサイン…ちょっと待ってください!
車の売却は、高額な取引です。契約書の内容をよく確認せずに進めてしまうと、後で「聞いていなかった!」と後悔するようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
この記事では、車を売る際にトラブルを未然に防ぐために、契約書のどこを、どのように確認すれば良いのか、わかりやすく解説します。
なぜ契約書は重要?見落としがちな3つのリスク
「契約書なんて、どうせ定型文でしょ?」と思っていませんか?実は、契約書には将来的なトラブルを避けるための重要な情報が詰まっています。
金銭トラブル: 契約後に「査定時に見つからなかった傷があったので減額します」と言われる、買取金額の振込が遅れるなど。
名義変更トラブル: 買主が名義変更を怠ったために、売却後も自動車税の納税通知が届く、新しい所有者が起こした事故の連絡が来るなど。
責任トラブル(瑕疵責任): 売却後に車の不具合が見つかり、「知っていたのに伝えなかった」と責任を追及されるなど。
これらのリスクを防ぐために、契約書を隅々まで確認することが何よりも大切なのです。
【チェックリスト】契約書の確認ポイント8選
それでは、具体的な確認ポイントを見ていきましょう。手元に契約書がある方は、ぜひ一緒にチェックしてみてください。
買取金額と支払い期日:
「査定額の金額は〇〇円」と明確に記載されていますか?また、「いつ、どのように(振込や現金など)支払われるか」も確認しましょう。
減額の条件:
契約後に車の状態によって減額される可能性のある条件が記載されています。できるだけ具体的な減額基準(「〇cm以上の傷」など)が書かれているかを確認しましょう。
名義変更の期日:
最も重要な項目の一つです。名義変更をいつまでに完了させるか、明確な期日が記載されているか確認しましょう。通常、2週間以内が目安です。
自動車税やリサイクル料金の精算:
未経過分の自動車税や、リサイクル料金が買取金額に含まれているのか、別途精算されるのかを確認しましょう。
契約解除の条件:
売主と買主、双方がどのような場合に契約を解除できるかが書かれています。
売却後の責任(瑕疵担保責任):
売却後に不具合が見つかった場合の責任範囲が記載されています。個人売買ではトラブルになりがちですが、多くの買取業者では「売却後の不具合については一切の責任を負わない」と明記されていることがほとんどです。
必要書類のリスト:
車検証や印鑑証明書など、売却に必要な書類がリストアップされていますか?後から「〇〇の書類が足りない」とならないよう、確認しましょう。
担当者のサインと会社印:
契約書が正式なものであることを証明するため、担当者の署名や会社の印鑑が押されていることを確認しましょう。
まとめ:契約書は、あなたを守る最強の盾
車の売却は、専門的な知識も必要で、不安に感じることが多いかもしれません。しかし、契約書という「書面」は、あなたの不安を解消し、将来的なトラブルから守ってくれる最強の盾です。
わからないことがあれば、その場でサインせず、納得がいくまで担当者に質問しましょう。「言った」「言わない」のトラブルを防ぐためにも、契約書の内容をしっかり理解することが、スムーズで安心な取引への第一歩です。