リース車を途中で売却したい!それって可能なの?知っておくべき手続きと注意点
「仕事の都合で急に車が必要なくなった…」
「ライフスタイルが変わって、別の車に乗り換えたい…」
カーリースを利用している方の中には、契約期間の途中で車を手放したいと考える方もいるかもしれません。
でも、リース車は自分の所有物ではないため、「途中で売却できるの?」と疑問に思いますよね。結論から言うと、リース車を契約期間中に勝手に売却することはできません。しかし、リース契約には、途中解約や買い取りといった選択肢が用意されています。
この記事では、リース車の所有権の仕組みから、どうしても途中で手放したい場合の具体的な方法、そして知っておくべき注意点まで、わかりやすく解説します。
リース車を勝手に売却できない理由
これは、カーリースの仕組みを理解すれば納得できます。
リース車の所有権はリース会社にある:あなたが利用している車は、あくまで「リース会社から借りている」状態です。車検証の所有者欄には、リース会社の名前が記載されています。
売買契約ではない:カーリースは、車を「借りる」契約です。したがって、勝手に第三者に売却することは、レンタルしているDVDを他人に売ってしまうのと同じことになります。
リース車を途中で手放す2つの方法
勝手に売却はできませんが、正式な手続きを踏めば、車を手放すことは可能です。主な方法は以下の2つです。
方法1. 契約を中途解約する
【メリット】
リース契約そのものを終了させることができます。
【デメリット】
高額な違約金が発生する:残りの契約期間のリース料や、車の残価(契約終了時の価値)を一括で支払う必要があります。金額はリース会社や残りの契約期間によって大きく異なりますが、数十万円〜100万円以上になることも珍しくありません。
原則として認められていない:多くのリース契約は、中途解約が想定されていません。特別な理由(海外転勤、長期入院など)がない限り、違約金を支払ってでも解約する必要がある状況は稀です。
方法2. 残価を支払って買い取る
【メリット】
自分の所有物になるため、自由に売却することができます。
【デメリット】
まとまった資金が必要:リース契約終了時に設定された「残価」を支払う必要があります。
契約内容による:すべてのリース契約で残価を支払って買い取りができるわけではありません。買い取り不可のプランもあります。
知っておくべき注意点:中途解約の「思わぬ落とし穴」
「違約金を払えば解約できるなら、それでいいか」と思うかもしれませんが、中途解約には大きなリスクが潜んでいます。
違約金の金額が不明瞭な場合がある:契約書に具体的な違約金の算出方法が記載されていないこともあります。そのため、実際に解約手続きを進めてみないと、いくら支払う必要があるか分からないケースもあります。
契約内容をしっかり確認する:契約書には必ず目を通し、中途解約に関する規定を事前に確認しておきましょう。「〇〇円払えば大丈夫」と安易に考えず、金額をしっかり把握しておくことが大切です。
まとめ:リース車を手放すなら、まずは相談を!
結論として、リース車を勝手に売却することはできません。もし途中で手放したい場合は、契約書を確認し、まずはリース会社に相談することが最も重要です。
勝手に売却はNG:リース車の所有権はリース会社にあります。
中途解約には高額な違約金:安易な解約は多額の出費につながります。
残価を支払う方法も検討:契約内容によっては、自分で買い取ってから売却できることもあります。
リース契約は、長期にわたるものです。契約する際は、「途中で手放す可能性はないか」をよく考え、ご自身のライフプランに合った契約内容を選ぶことが大切です。