ネット査定と実査定、どっちがいい?賢く買取してもらうための違いと活用法
引っ越しや買い替えで不要になったものを売ろうと考えたとき、最近では「ネット査定」という言葉をよく耳にするようになりました。
「家から出ずに査定できるなんて便利そう!」
「でも、本当にその金額で買い取ってもらえるの?」
そう疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
「ネット査定」と「実査定」、それぞれにメリットとデメリットがあり、その違いを理解することが、納得のいく買取を実現するための鍵になります。
今回は、それぞれの特徴を比較しながら、あなたにぴったりの査定方法を見つけるためのヒントをお伝えします。
ネット査定ってどんなもの?
ネット査定は、オンライン上で商品の情報(メーカー、型番、状態など)を入力したり、写真を送ったりして、おおよその買取金額を算出してもらう方法です。「オンライン査定」や「Web査定」とも呼ばれます。
ネット査定のメリット
とにかく手軽!
24時間いつでも、スマホやパソコンから査定を申し込めます。
買取店舗に出向く必要がないので、忙しい方や、売りたいものがたくさんある方、大型なもの(家電や家具など)を売りたい方には特に便利です。
複数社の比較が簡単
情報を一度入力するだけで、複数の業者に一括で査定を依頼できるサービスもあります。
査定額を比較し、より高い金額を提示してくれる業者を見つけやすいのが大きなメリットです。
あくまで「仮の金額」なので気楽
実際に売るかどうか迷っている段階でも、気軽に相場を知ることができます。
「売りたいけど、いくらになるか分からない…」という不安を解消するのに役立ちます。
ネット査定のデメリット
査定額はあくまで「目安」
最も注意したいのがこの点です。ネット査定は、あくまで自己申告の情報や写真だけで判断されるため、実際の商品の状態(傷、汚れ、動作不良など)が考慮されません。
そのため、いざ実査定となると、ネット査定の金額から大きく減額される可能性があります。
査定の精度にばらつきがある
業者によってはAI査定を導入しているところもありますが、商品の状態や付属品の有無、限定モデルなどの細かい要素までは反映されないことがあります。
特に、骨董品や美術品、コレクター品など、専門的な知識が必要なものは、ネット査定だけでは正確な価値を判断するのが難しいです。
実査定ってどんなもの?
実査定は、実際に査定士が商品を目で見て、手に取って、状態を細かく確認する査定方法です。店舗に持ち込む「店頭査定」と、自宅に来てもらう「出張査定」があります。
実査定のメリット
正確な買取金額がわかる
経験豊富な査定士が、商品の細部にわたる状態までしっかりチェックしてくれるので、正確で信頼性の高い査定額が提示されます。
ネット査定では見落とされがちな商品の良い点(美品、希少性、限定品など)が正しく評価され、買取価格アップにつながることもあります。
その場で取引が完了することも
査定額に納得できれば、その場で現金を受け取ったり、振込手続きをしてもらったりと、スムーズに取引を進めることができます。
出張査定なら、運び出しの手間もかかりません。
質問や交渉ができる
査定士に直接、商品の価値や査定額の理由について質問できます。
納得いかない点があれば、価格交渉の余地がある場合もあります。
実査定のデメリット
時間と手間がかかる
店舗まで商品を持ち運んだり、査定士の訪問日程を調整したりと、ある程度の時間と手間がかかります。
査定に時間がかかることもあり、その場で待つ必要があります。
査定を断りにくいと感じることも
目の前にいる査定士に「今回は売るのをやめます」と伝えるのをためらってしまう方もいるかもしれません。
複数の業者に実査定を依頼する場合は、それぞれの対応に時間と労力がかかります。
まとめ:賢く利用する使い分け術
結局のところ、ネット査定と実査定、どちらが良いのでしょうか?
答えは、**「目的に応じて使い分ける」**ことです。
まずは「ネット査定」で相場を知る
「とりあえずいくらになるか知りたい」「複数社の査定額を比較したい」という場合は、まずネット査定を利用してみましょう。
査定額の目安を把握することで、実査定で不当に安く買い叩かれることを防げます。
「実査定」は最終的な価値判断に
「正確な金額が知りたい」「納得のいく価格で売りたい」という場合は、必ず実査定を依頼しましょう。
特に、状態の良いものや、希少価値の高いもの、大型なものなどは、実査定で正しく評価してもらうことが大切です。
ネット査定は「業者選びのツール」として、実査定は「最終的な取引の決め手」として活用することで、損をすることなく、気持ちの良い買取体験ができるはずです。