【初心者向け】株価チャートの読み方入門!ローソク足と移動平均線でわかるテクニカル分析
「株を始めたいけど、株価チャートが難しくてよくわからない…」
そう思っていませんか?チャートは、一見すると複雑なグラフに見えますが、実は株価の動きや投資家心理を読み解くための「宝の地図」のようなものです。株のチャートを読めるようになれば、勘に頼るのではなく、論理的に株の売買を判断できるようになります。
この記事では、株式投資初心者の方でもすぐに理解できる、株価チャートの見方をわかりやすく解説します。特に、チャート分析の基本であるローソク足と移動平均線に焦点を当てて、テクニカル分析の入門知識を身につけましょう。
株価チャートの基本のキ:ローソク足
ローソク足は、一定期間の株価の動きを一本の線で表現したもので、チャート分析の基本中の基本です。1日の動きを表す日足(ひあし)、1週間の動きを表す週足(しゅうあし)など、さまざまな種類があります。
陽線と陰線が示すもの
陽線(ようせん): 白や赤で示されるのが陽線です。これは、株価が上昇したことを表します。始値(取引が始まったときの価格)よりも終値(取引が終わったときの価格)が高くなった状態です。
陰線(いんせん): 黒や青で示されるのが陰線です。これは、株価が下落したことを表します。始値よりも終値が安くなった状態です。
ローソク足の実体(太い部分)が長いほど、その期間に強い値動きがあったことを示します。また、実体から伸びる線は「ヒゲ」と呼ばれ、その期間の高値と安値を表しています。
トレンドを把握する魔法の線:移動平均線
移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線で結んだものです。日々の細かな動きに惑わされず、株価が上昇傾向(上昇トレンド)にあるのか、下落傾向(下降トレンド)にあるのかといった、大きな流れ(トレンド)を把握するのに役立ちます。
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線には、投資家が特に注目する2つの重要なサインがあります。
ゴールデンクロス: 短い期間の移動平均線(例:5日移動平均線)が、長い期間の移動平均線(例:25日移動平均線)を下から上に突き抜ける現象です。これは「今後、株価が上昇する可能性が高い」という買いのサインとされています。
デッドクロス: 逆に、短い期間の移動平均線が、長い期間の移動平均線を上から下に突き抜ける現象です。これは「今後、株価が下落する可能性が高い」という売りのサインとされています。
これらのチャートパターンは、出来高(取引が成立した株数)と合わせて分析することで、より信頼性が高まります。出来高が急増しているときにゴールデンクロスが発生したら、強い上昇トレンドが期待できる、といった見方をします。
初心者におすすめ!チャート分析ツールとアプリ
株価チャートの分析を始めるなら、専用のアプリやツールを使うのがおすすめです。
PC用ツール: 多くの証券会社が、高機能なチャート分析ツールを無料で提供しています。インジケーター(株価の分析指標)を多数搭載しており、詳細な分析が可能です。
スマホアプリ: 忙しい方でも通勤時間などに手軽にチャートをチェックできます。初心者向けに、見やすいチャート表示や、シンプルで使いやすい機能に特化したアプリも増えています。
株価チャートの騙しにも注意が必要です。ゴールデンクロスが発生したと思ったら、すぐに株価が下落に転じる、といったケースも珍しくありません。一つのサインだけに頼るのではなく、複数の指標を組み合わせて総合的に判断することが大切です。
まとめ:チャート分析は株式投資の心強い味方
株価チャートの読み方をマスターすれば、勘やニュースに左右されずに、冷静な判断で株式投資を進められます。まずはローソク足と移動平均線から、じっくりとテクニカル分析の基本を学んでいきましょう。
投資に絶対はありませんが、チャート分析という武器を手にすれば、きっとあなたの投資活動はより心強いものになるはずです。